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【コラム】中国商標出願の動向~オンライン出願とAIサービス~

2021.2.1

中国における商標出願は、オンライン出願とAIサービスの登場で大きく変化しています。それぞれについて詳しくご説明いたします。

〇オンライン出願
中国では、以前は商標局に対し紙の出願書類を提出することが必要でした。しかし、2018年11月よりインターネットを通じたオンライン出願が導入され、日本と同様にインターネットを通じて商標申請書類を作成しての電子出願が可能になりました。
現在では、中国の電子出願は年間出願数の90%以上を占め、取り扱える商標業務の種類も増えてきています。
また、電子出願が導入されたことで出願代行サービス等の代理機構を通した出願が増えてきています。代表的な例として、中国最大手のクラウドソーシングサービスである「猪八戒」が安価に出願代行を請け負うようになってから相場が下がり、今では代理機構を通しても1000元、日本円にすると約1.5万円で商標出願ができるようになっています。
こうした中国国内での商標出願に対するハードルの低下から、冒認出願など悪意のある商標出願も増えていることは事実です。近年は新型コロナウイルス対策に関する名称の商標が大量に商標出願される事態が発生し、問題となりました。

〇AIサービスによる商標登録
そして、商標出願のハードルを低下させている要因として、アリババ社が無料で開放したAI商標登録ロボットサービスが挙げられます。アリババ社はこのAIサービスを利用して、中国の中小企業向けに知的な商標生成から登録までのワンストップサービス、知的財産保護や商用IP生成などを含む全般的なソリューションセットを提供することを発表しました。
ユーザーは、作成したい商標のキーワードを入力するだけで、AIが業界のブランド動向等のビッグデータをもとにサンプル語彙を作成し、表示された100個のサンプルからユーザーは気に入った物を選択して商標として出願することができます。

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