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【コラム50】ノウハウの守り方~権利化と秘匿化~

2022.10.20

研究開発によって得た技術ノウハウ、人材育成のノウハウ、顧客情報、図面、経営情報など…企業内には事業に有用な情報がたくさんあります。このような情報を競合他社に利用されないためにはどうすればよいのでしょうか。今回は2つの守り方「権利化」と「秘匿化」についてご紹介します。

権利化…特許権の取得

特許として出願することで、明確な権利化が可能です。排他的に権利を活用でき、ライセンス化で収益を得るなど技術を守りながら利益に繋げることができます。いち早く権利化することで、他社による同様の特許取得を防ぐ効果もあります。
一方で、特許出願すると出願内容が公開されます。これにより国内外の他社に開発動向を知られる、真似されるといったリスクがあります。さらに、特許の保護期間(20年)が満了すれば、誰でも使用可能となってしまいます。よって、数十年にわたって独占利用したいなどと考えている場合には向いていないでしょう。

秘匿化…営業秘密として管理

「門外不出」の営業秘密として管理を徹底することで、長期的に独占利用し続けることが可能です。また、自社の開発動向を他社に知られることなく長期的な事業戦略を立てることができます。秘伝のレシピなど、特許による権利化が難しいものも秘匿化で守ることができます。
営業秘密は万が一流出してしまうと大きな損害を被ることになります。流出を防ぐため、そして流出時に法的保護を受けるために、適切な管理を行う必要があります。適切な管理は先使用権制度の活用にも繋がります。他社によって同様の技術が開発・権利化されてしまった場合には技術独占ができなくなりますが、先使用権を証明できれば事業を継続できる場合があります。先使用権の活用については過去のコラムもぜひご覧ください。

権利化と秘匿化を組み合わせることで、社内のノウハウを守ることができます。権利化や先使用権の活用は経験豊富な弊所にお任せください。ご相談、お見積りは無料で行っております。

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