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【コラム37】さまざまな商標 ~日本編~
商標とは、自己の商品・役務と他人の商品・役務を区別するために事業者が使用するマークのことを指します。
商標権はこの「マーク」と「使用する商品・役務」の組み合わせで登録されます。この「マーク」は文字、図形、記号、立体的形状を組み合わせたものなどがありますが、近年の法改正でさまざまなタイプの商標が登録できるようになりました。
今回はそういった新しいタイプの商標についてご紹介します。
(1)音商標
音楽、音声、自然音などからなる商標が登録できるようになりました。例としてはCMに使われるサウンドロゴや、パソコンの起動音が挙げられます。楽譜で表せる「音楽」である必要はなく、動物の鳴き声なども認められます。
(2)動き商標
文字や図形が時間経過と共に変化する場合は、動き商標に該当します。画面上に映し出されるアニメーション付きの文字、図形などです。
(3)ホログラム商標
ホログラフィーなどの方法によって文字や図形が変化する場合、ホログラム商標と呼ばれます。
(4)色彩のみからなる商標
商品の包装紙など、色彩の組み合わせのみからなる商標も登録が可能になりました。
(5)位置商標
マークを商品のどの位置に付すかが特定される商標です。識別力にシンプルなデザインでも、ジャケットの袖のラインなど、特殊な位置に付す条件がつけば位置商標として登録される可能性があります。
このようなさまざまなタイプの商標を活用することで、ブランド化を有利に進めることができます。商標出願をお考えの方は弊所までお気軽にご相談ください。 ご相談、お見積もりは無料でいたします。
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