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【コラム55】実用新案の活用例~パッケージで付加価値を生む~

2023.1.31

価格競争が激しい製品でも、ひと工夫で差別化を図ることができます。
今回は王子ティッシュ販売株式会社(現・株式会社ネピア)の「タタミジョーズ」を例に、実用新案の活用方法をご紹介します。

「タタミジョーズ」は箱ティッシュの側面にミシン目を入れ、使用後に箱をつぶしやすくするアイデアです。現在では多くのメーカーのティッシュにこのミシン目がありますが、元は実用新案権として登録されたものでした。

ティッシュペーパーは品質がすでに安定・成熟しており、価格競争が激しい商品です。その中で、「タタミジョーズ」は生産コストを大きく変えることなく、他の商品との差別化を実現できる画期的なアイデアでした。

株式会社ネピアはその後も、箱を開きやすくなるミシン目を追加した改良版のタタミジョーズで実用新案権を取得しています。他にも、パック販売、箱の容積を減らしコンパクトにするなどティッシュの品質だけでなくパッケージに拘り、使いやすさや環境へのやさしさを向上させています。

このように、容器・パッケージのひと工夫で製品に付加価値が生まれます。試行錯誤して生まれたアイデアを権利化しておけば、他社に模倣されることなく製品を販売できます。実用新案権は特許よりも権利化のハードルが低く、このようなアイデアの保護に最適です。

実用新案権の登録を考えておられる方、知的財産権についてお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。弊所ではご相談やお見積りを無料で行っております。

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